軽自動車でもカーオーディオ楽しめます。
軽自動車でいい音を求めるユーザーも増えて来ています。ポイントを押さえてしっかりと施工すればいい音でカーオーディオを楽しむことができます。
フロントドア
防震、デッドニング作業
軽自動車の場合、ドアが薄くスピーカーの背圧が、アウターパネルにも直接影響しますので防震作業にも工夫が必要です。アウターパネルには、比較的比重の高い防振材を使用することで外板パネルの共振を抑えます。
今回は、Dr ARTEXのSky Palliumを使用しました。
インナーパネルの防振作業
インナーパネルはスタンダード防振です。インナーパネルはサービスホールを塞いでいくのがメインになりますが配線の鳴きなどを防ぐ為にエプトシーラーで保護しています。スピーカー奥の背圧処理は、最も重要ですので、レアルシルトのディフュージョンを施行します。基本の防振材はDR ARTEX Earth Gold HD(2.6mm)を使用しています。
ドア製作
フロントドアは、アウターバッフルにて取付です。内張のデザインを崩さないように最適な形状で製作します。製作は、レーザーカットで材料を切る出すので、平面から型紙を起こします。スピーカーのセンターの位置は、インナーバッフルとドアの内張のグリルの位置を調整しながらバランス良く製作します。
アウターバッフル完成写真
ピラーツィーター埋め込み加工
スタンダードなピラー埋め込み加工です。ディフーザーのラインを伸ばしデザインを入れていきます。通常のピラーより太くなっているのに飛び出た感じを無くして自然に溶け込ませていきます。
サブウーファー取付
軽自動車の限られたスペースで有効に低音を鳴らすには、パワードウーファーがおすすめです。ハイエンドシステムにも対応できるパワードウーファーとして当店では、カロッツエリアのTS -WS1000Aをお勧めしております。軽自動車のドアスピーカーのハイパスフィルターのクロスポイントは60Hzが目安なのでそれ以下の周波数をしっかり出せるウーファーをチョイスします。
ヘッドユニット
ヘッドユニットは、カロッツエリアのサイバーナビをネットワークモードで使用します。最近ではアンプ内蔵DSPの選択もありますが、サイバーナビでも十分に調整することができます。
調整セッティング
作業完了後の調整です。作業後の調整は大きく分けて2つ。クロスオーバーの調整のタイムアライメント&スピーカーレベルの調整です。
1.クロスオーバーの調整
ツィーターとドアスピーカー、サブウーファーの担う帯域を決める作業です。サイバーナビの場合は、専用のDSPほど細かく調整できないのですが、付属のパッシブネットワークのデータをもとに3500Hz近辺から音を作っていきます。実際に車両に取り付けた場合、スペック上最低共振周波数(f0)の値がスペックの値から変化しますので取付状況に合わせてスピーカーのハイパスフィルター、ローパスフィルターを設定していきます。中音域の高さ、縦方向の位相、定位感のなどが大きく変わってきます。あまりスピーカーに無理をさせすぎると歪みや広域側の抜けが悪くなってしまいます。
2.タイムアライメントとスピーカーレベル
物理の法則上音速は決まっているので、時短で調整する為には基本の距離をベースにセッティングして行った方が比較的早く音がまとまります。基準の距離をベースに、タイムアライメントの距離を微調整しながらツィーターの帯域の位相を合わせていきます。ウーファーとツィーターの縦位相も微調整していきます。スピーカーレベルを調整しながらセンターの定位を整えていきまます。音場の高さが低い場合や高い場合は、クロスポイントの調整の見直しやスピーカーレベルの調整で音を作っていきます。
今回の作業
- 車種:日産ルークス
- スピーカー:カロッツエリア TS-Z1000RS
- サブウーファー:カロッツエリアのTS -WS1000A