2011年モデル、後期型のマセラティへオーディオシステムのインストールをいたしました。今回の作業では、純正オーディオ部分の移設をはじめ、ナビフェース制作によるサイバーナビのインストール、フロントスピーカーにBRAM 165.100 パワーアンプに真空管プリアンプ搭載のグランドゼロ GZ-GZPA Reference 2Tをインストールいたしました。高級車のインテリアを崩さないインストールをコンセプトに純正風な取付にこだわりました。見る人が見ればわかるそんなお洒落なインストールも当店では可能としております。

フロントドアスピーカー

DSC_2451マセラティクアトロポルテはフロントドアにスピーカーが搭載されておりません。今回は、BLAM 165.100をインストールするために、フロントドアを加工して取付を行っていきます。高級感のある内装も相まって、いかに純正風に取付を行うかが今回の作業のキーポイントとなります。また元々何もついていないところへのインストールですのでドアの強度を落とさないようにインストールする必要がございます。

 

フロントインナーバッフルの製作

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フロントドアインナーバッフルの製作です。本来スピーカーを取付する位置に穴は無くパワーウインドの補機類が通っており加工が必要な状態です。鉄板を加工する前提ですが、パワーウインドレールの取付位置などを確認しカットした部分の補強を兼ねてインナーバッフルを制作していきます。闇雲に鉄板をカットしてリングバッフルのみでスピーカーを取り付けてしまうと、ドアが歪みパワーウインドの開閉不良など弊害が出てしまいます。鉄板をカットして失われてしまった強度を補強するためにもしっかりとしたインナーバッフルの設計が必要になります。

ドア内装の加工

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インナーバッフルのとのつながりを考慮してドアの内張りを加工していきます。アウターバッフルのデザインを考慮した上でスピーカー取付位置を決定します。左右対称となるようにドアの内張りをカットして次の工程に進みます。

デッドニング

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インナーバッフルの取付を行い、ドアの防振処理を行います。今回行ったデッドニングは、当店のデッドニングの中でもハイグレードタイプのコースとなります。デッドニング材にSTP BOMB Aeroを使用してデッドニングを行います。音圧による防振材の鳴きを抑えるためにアルミシートで芯を作ってからデッドニングを行っております。スピーカーの背圧処理には、レアルシルト・ディフュージョンを施工いたしました。ディフュージョンはしっかりとした施工を行うと中高域の音質改善にかなりの効果があります。

スピーカーグリルカバー(アウターバッフル)

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当店で主流の取付方法である、インアウターバッフルを今回のマセラティクアトロポルテのために特別にカスタマイズして2レイヤー構造で制作しました。ドアパネルと内張り間に音が回込むのを防ぐためにスピーカーバケットにぴたりとはまる一層目のアウターバッフルを制作いたします。スピーカー付属のグリルネットを同色塗装して使用しております。さらに、2層目のリングとして同色の本革を使用したリングを制作いたしました。

完成

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純正でドアにスピーカーが付いていたらきっとこんな感じになるのではないかとイメージしながら再現してみました。実際にオリジナルの状態を知らない人であれば純正と見間違えてしまうような仕上がりでインストール完成です。スピーカ部分の出具合も最小限に抑え乗り降りに支障なくグローブボックスの開閉などにも影響を与えないトータルデザインされたつくりとなっております。

Mobile Sound Techonologyでは、このような高度なインストール作業を得意としております。付けた感のない純正のような自然なインストールをお考えのお客様ぜひともご相談ください。

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